「キャリアビジョン」ってどう考えたらいい? 6つの作り方ポイント!

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・「キャリアビジョン」って?
・似た言葉もいろいろあるけどどう違うの?
・「キャリビジョン」を考える必要って本当にある?メリットは?
・考える時のポイントが知りたい!
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この記事ではこんな疑問にお答えしています。
私自身「そもそも何?」やどう考えたらいいのか。。。とわからないことだらけで、いろんな道をたどってきました。そして自分で「キャリアビジョン」がクリアになることで見えてきた必要性やメリット、考え方のポイントがお役に立つと思ったのでまとめてみました。

キャリアビジョンって何?

就職活動、転職活動、人事面談等様々な場面でよく聞かれるようになった「キャリアビジョン」何となくどういうものかイメージはできる方も多いと思いますが、改めて「キャリアビジョン」とはどういうものか見ていきましょう。

キャリアビジョンとは

「キャリアビジョン」は一般的に仕事だけでなく自分のライフも含めたビジョン、いわばどういう人生を自分は送りたいか思い描く理想のようなものです。
よく企業HPなどに企業のビジョンやミッションが書かれているのを見たことがあると思います。企業がどんな理想を思い描いていて、何を達成しようとしているかが書かれています。それと同じように個人でも自分がどうなりたいかを思い描くのが「キャリアビジョン」です。

キャリアプラン、キャリアデザイン、キャリアパスとの違い

「キャリアビジョン」に似た言葉でとても混同しやすい言葉もいくつかあります。(かくいう私も違いに頭を悩ませた時期もありました。。。)
「キャリア」という言葉自体様々な解釈があるので、その解釈によっても変化する点はありますが、ここでは一旦一般的な捉え方としてみていこうと思います。

キャリアプラン:キャリアビジョン(理想)を達成するためにどう行動するかの行動計画
キャリアデザイン:ビジョンを達成するために必要なことを自分で設計していくこと
*キャリアプランとの違いはキャリアプランは自分だけでなく他者や企業が自分のプランを考えるケースもあり得る点です
キャリアパス: スキルアップや昇進、昇格に必要な道筋や要素を示したもの(企業側が提示していることが多い)

まず理想や目標(ビジョン)があって、そのビジョンを達成するために何をするか、どうするかなどを考え実行していく。その中で他者が提示してくれるプランやパスもあって、それに沿ってビジョン達成に向かっていく方法もある、といったイメージでしょうか。

なんで必要なの?メリットは?

「キャリアビジョン」や似た言葉の違いはなんとなくイメージが付いたかと思います。そうすると「でも、何で必要なの? ビジョンって考えるメリットがわからない」という疑問が出てきませんか?
ここからはそんな疑問にお応えしていきます。

自分のキャリアの目的地を考えるようなもの

先程もお伝えした通り「キャリアビジョン」は自分の人生で思い描く理想です。つまり人生のゴール、「こうなってたら自分の人生大成功~!」みたいなものです。なので必ずなければいけないか?と聞かれると「必ずではないけどあった方がいいもの」と答えざるを得ません。
ただ、「キャリアビジョン」がないのは砂漠の中を目的も地図もなく彷徨うことに似ています。
果てしなく続く砂しかない地に無計画に身一つで「よし、行ってみよう!」と行ったらどうなるかは想像に難くありませんよね。

砂漠に行って何がしたいのか、砂漠のどこに行きたいのか、目的や目的地があれば今の自分が何を持っていて/ 知っていて、何が不足しているのか、どの道をたどればいいのかが見えてきます。水や食料の補給はどうするのか、ラクダは使うのか、現地の人の案内を付けた方がいいのか一人でも行けるのかなど、様々なことも見えてきますし、やみくもに向かうより、早く目的地にたどり着けます。

「キャリアビジョン」も同じでなくても困るものではないと思いますが、自分の未来を思い描いてその理想と今の自分とのギャップを把握して、そのギャップを埋めていく方が理想の人生を送れる可能性は、ビジョンがないまま進むより高くなるのです。だから「キャリアビジョン」はあった方がいいと言えるのです。

自己分析になる

「キャリビアビジョン」を描いて、そのビジョンを達成するために向かおうとすると、現時点での自分と理想の自分のギャップを見ざるを得ませんし、今一度「なぜ自分はそうなりたいと思うんだろう?」と深堀をすることも出てきます。

またこれはキャリアプランやキャリアデザインと被るところですが、理想と現実のギャップを埋めていくのに今できている事と逆に不足していてこれから得た方がいいもの、自分の強みや得意、逆に苦手なことや嫌なことなども考えるようになるので、深い自己分析ができます。

更に一度ビジョンを考えても、自分の考えや想いがガラッと変わったり、軌道修正の必要性があったりすると、そのタイミングでまた考えることになりますし、ビジョンに向かっているか振返るタイミングでも内省するので、自分を客観的に見れるようになったりもするメリットがあるといえるんです。

どう考えたらいいの? 「キャリアビジョン」6つの作り方ポイント

いよいよ「キャリアビジョン」をどう作るかです。ここでは私自身が「キャリアビジョン」を考え振り返る時に役立っている6つのポイントをご紹介します。

1: 過去を振り返り、現状を見て、未来の自分を考えてみる

楽しかったこと辛かったこと、良かったこと嫌だったこともひっくるめて、こうなったらもっと良いなと思う自分はどんな自分でしょうか?
思い出すこと自体辛い出来事まで思い出す必要はありません。現状だけでなく過去を振り返ると「昔はこうなりたかったって思ってたな~」というようなことが出てきたりします。その昔思い描いたことがこれから思い描くことにリンクしたり、考える上でヒントをくれたりします。

2: 好きな物や好きなことから深堀してみる

「やりたいことがわからない」場合も好きな物や好きなこと、例えば、好きな本、youtube、アニメ、ゲーム、作業などにヒントが隠れていることが多いものです。
「それのどこに自分は「好き」だと感じているのか?」を自問自答してみてください。

3: 大切にしたい価値観を整理する

大切な価値観を整理すると自分がどうありたいかが見えてきます。なぜなら自分が大事にしたいことを大事にしながらする生活や人生ってどんなだろう?と考え、理想を思い描くヒントになるからです。

4: どうなるのは嫌か?も考えてみる

やりたいことやなりたい姿を思い描くことが難しいと感じることもあります。そんな時逆にどんな人生は自分が嫌なのかを考えてみてください。wantがわからなくても「嫌だ」は結構はっきりわかっている事も多いです。それに言葉遊びのようですが、この「嫌だ」も言ってしまえば「~したい」の一種です。

5: ビジョンは変わってもいい!決めたから絶対!ということはない

ポイントの中でとても重要な考え方が「変わってもいい」ことが大前提ということです。ビジョンや目標を立てる時「その通りにならなければいけない」とか「ここで決めたら変更できないんじゃ」と頑なになったり不安になったりします。

しかし人生100年時代と言われる今、長い人生を送る中で理想や目標、目的が変化すること、変化を余儀なくされることはたくさんあります。なので、裏を返せば最初から完璧な理想は描きにくいし、その通りに向かいにくいものです。その時に「決めたから絶対!」となるよりは「なんかフィットしなくなったかな?ちょっと見直してみるか~」くらいな感じで、軌道修正を都度すればいいのです。

砂漠のオアシスに向かうことがゴールで準備もして進んできたけど、やっぱり引き返して海に向かうことが本当にしたかったんだ、と気づくことだってあるかもしれませんからね。

6: プロに相談する

1人で自問自答しながら考えることももちろん可能です。

ただ一人で考えて考えが整理できない、同じことをぐるぐるしている、どう考えたらいいかわからないこともでてくるでしょう。そんな時はプロに相談することをおすすめします。理由は客観的な視点も入るので思考を整理しやすくなる点です。

知人への相談ももちろん良いのですが、プロの方がキャリアに関する知識だけじゃなく、聴き方も訓練している点ではしっかり自分のための時間として話を聞いて手伝ってくれるからです。

さらにseeds-c careerでは必要に応じてツールも使って一緒に考えることもあります。特に大事にしたい価値観は専用のカードなどを使って一緒に見ていきますし、自己理解を助けるアセスメントも使ったりします。

客観的な視点やデータは主観で考えたことの後押しになったり、一段深く考えるきっかけにもなるので、そういった観点からもプロへの相談がオススメなのです。

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まとめ

「キャリアビジョン」は自分の思い描く理想で、自分がどうなりたいかを描くことです。なくても困らないけど、迷子にならないためにも考えておいた方がいいものだと感じています。なので、ぜひご紹介した6つのポイントを参考にしながら自分だけの「キャリアビジョン」を考えてみてください。