快適な思考力の基は自律神経とハッピーホルモンにあり

寒い冬に加えてコロナ禍。はっきりしない状況に何となく気持ちがすっきりしない、リモートワークで体力温存しているはずなのにだるい、など「なんだかよくわからないけどスッキリしない」「いい考えが浮かばない」という日はありませんか?
こんな日が続くと思考も徐々にネガティブモードになってしまいますね。

コロナ禍や社会事情、天気・気候などの自分ではどうにもできないことは、どう頑張ってもどうにかなるものではありません。そんな外的要因に振り回されずに「自分なりの正常運転」を続けるための方法を元整体師でもある私がお伝えします。

鍵は律神経とハッピーホルモン(セロトニン)」です。
これらが整うと正常運転でいることができます。

◆「自分なりに正常運転」って何?


「いつもの自分」「普段の自分」=正常運転、または「今日ちょっと調子が良いように感じる」時も正常運転と考えられるでしょう。
なんだかスッキリしない時は、「いつもと違う」感覚だと思います。
例えばこんな感じです。
・いつもより集中力がない/ 続かない
・考えがまとまらない
・アイデアが浮かばない
・効率がいつもより悪い気がする
・いつもより悪い方に考えがち

いつもの自分と比べて、何か違う時は「正常運転」ではないということです。
ここでポイントになるのは比べる対象はあくまで「普段の自分」または「いい時の自分」です。
決して人と比較するものではありません。

◆どうしたらいいの?


自律神経に効果がある一番手軽で、どこでもできる方法は「深呼吸」です。
ポイントは2つ
① 吸って吐くに意識を向ける
いろんな思考や感情があっても、とりあえず「吸って吐く」だけに集中する
② 吐く息を吸う息の倍の長さでゆっくり吐く
③ ①②を複数回続ける

*自律神経を整える方法は他にも入浴や運動、食生活改善などもあります。

ハッピーホルモン(セロトニン)を整えるには3つです。
① 太陽の光を浴びる
太陽光がセロトニンを増やすと言われています
②ウォーキングやジョギング
左右同じリズムで行う運動がいいとされています
②達成感・充実感を感じる
些細なことでも「やれた・できた・良かった・美味しかった」などを見つけてみてください

*日中にセロトニンがたくさん分泌されると夜メラトニンというホルモンに変化します。このメラトニンの多さが睡眠の質にかかわるので、寝ても疲れが取れない感覚がある場合は、もしかしたらセロトニン不足かもしれません。

◆正常運転でなくなるメカニズム


自律神経という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
自律神経には
◆交感神経:覚醒/ アクセルの役割
◆副交感神経:リラックス/ ブレーキの役割
という2種類があり、この2種類のバランスが私達に影響を及ぼします。

わかりやすくするために、車で例えてみます。

覚醒の役割交感神経アクセル
リラックスの役割副交感神経ブレーキ
バランスを取る役割セロトニン(ハッピーホルモン)運転主

車をブレーキなしでアクセルを踏み続けるとガス欠になったり、場合によってはオーバーヒートを起こすこともあるでしょう。もちろんノーブレーキなので大事故にもなりかねません。
逆にブレーキばかりだと前に進みません。
加えて車をコントロールする運転手も休憩なしで運転し続ければ疲れてしまいます。

このように走行中、最初の内は正常運転ができたとしても、続ければ徐々に異変を感じ正常運転ができなくなります。

表からも、どの役割が過剰になっても不足しても上手く機能しないことがわかると思います。

私達人の体も同じで、最初は思うようにできていたとしてもこれらのバランスが崩れ始めると徐々に先程挙げた例のような「いつもと違う」が起きているのです。

様々な記事で「睡眠、運動、食事が大事」と言われるのはこのバランスを取るためです。
落ち着かない時、なんかイマイチな時など「いつもと違う」時、まずは簡単なところから「深呼吸」を取り入れて、「今深呼吸やったぞ!」とプチ達成感を味わってみてください。

人生の長い道のりを自分のペースで安全に進むため、その道のりをどのように進むかを考えるためにもバランスは大切にしましょう。

photo by: canva