「人生100年時代」と言われる昨今ですが、いまいち本当にそうなるのか、もしそうなるとしたらどんな心持でいたらいいのかピンとこないことがありませんか?
かくいう私もいまいちピンと来ていない一人だと思います。なので、今回は本当にそんな時代が到来するのか?それなら今どういう心構えでいるといいのか整理してみました。
未来のことはわからない。でも・・・
正直誰も未来のことはわかりません。わかるのは未来からやってきたドラえもんくらいでしょう(笑)そう、リアルにドラえもんがいない限りわからないことなのです。
ただし、様々な統計や研究で長生きする可能性は高いことはわかります。
内閣府の調査によれば、今から約30年後の2050年には女性の平均寿命は90歳以上になると言われています。
また、2021年9月時点で、100歳以上の高齢者の総数は86,150人ですが、1998年には1万人、2012年には5万人、そして2021年が8万6千人と昔に比べてハイペースで100歳以上の人が増えていることがわかります。(参考:厚生労働省プレスリリース:https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/000672203.pdf)こういったデータからも、あながちそう遠くない未来に「人生100年時代」といわれる時代が到来する可能性は大いにあると言えそうですね。
100歳まで生きるかどうかは別にして、少なくとも想定していた寿命より長く生きる可能性は高いことを考えると、100歳を目処にして考えてみるという視点も持てます。
未来の具体的なイメージを持つ
「人生100年時代」の可能性は高そうです。今はピンときていなくても、現実味を帯びてきてから焦って何か考えたり準備するよりは、今できることはしておいた方が良さそうです。
そのためにはもし自分が100歳まで生きた時、どうなっていたいかをある程度具体的にイメージすることではないでしょうか。なぜなら、具体的なイメージがあると逆算して今やるべきことが見つけやすくなるからです。
例えば私は「100歳でかっこいいおばあちゃんになっていたい」と思っています。
「かっこいいおばあちゃん」が抽象的なのでもう少し具体化すると、「100歳でも元気に自分で動いて、会話もしっかりでき、老若男女問わず慕われているおばあちゃん」になります。
そうすると、100歳まで元気でいるために、今から健康のために食事に気を付けて、運動をしなくては、と今から取り組めることが見えてきます。
一方で「会話がしっかり」はどうしたらそうなれるのかわからないこともたくさんなので、誰かに聞いたり、情報収集が必要になってきますし、周囲との関わりをその齢でも持つために今からできることは何かと考え、取り組めそうなところからスタートし、準備することができます。
そして今からできることをスタートしたら慌てずに済むのは容易に想像ができます。
現在地を知ってゴールまでの道のりを考える
未来の自分のイメージはいわばゴールです。
ただゴールを見ているだけではたどり着けず、進まなければいけません。とはいえやみくもに進んでも無駄にエネルギーを消費したり、ゴールを見失ってしまったりするので、迷子にならないためにもしっかりと現在地=今の状況・状態をしっかりと客観的に知っておく必要があります。
その現在地からゴールまでをどのように進むか、ゴールを目指すために足りないもの(スキルや、知識経験など)は何か、それを埋めるために何をする必要があるのかも考えると、結果的に描いた未来を手にしやすくなります。
よく人生を山登りに例えることがあります。スタート地点からいきなり頂上に行くのはヘリでも使わない限り難しく、人生にヘリのようなものはないので、コツコツ進まないといけないのです。山登りの際いきあたりばったりで山登りしても登頂できません。道のりや物資の準備をして初めて登頂可能になります。「人生100年時代」も同じで現在地からゴールまでの道のりや準備を考えることが重要になりますね。
プラン通りにはいかないと思っておく
「人生100年時代」が来るかわからないのと同じくらい、現在地からゴールまでの道のりをプランニングしても、プランもその通りに進むかは誰もわかりません。
「プラン通りに進めなきゃ」と思考が凝り固まってしまうと思い通りにならなかった時にどうしていいかわからなくなってしまいます。そうではなく、最終的なゴールにたどり着くために、「当初予定していたプラン通りになっていないけど、今できる方法で軌道修正してゴールを目指すにはどうしたらいいか」と考えられるように、自分のマインドをしなやかにしておくことも大事です。
大切なのはプラン通りにゴールに行くことではなく、柔軟にゴールを目指すことです。
まとめ
正直1分後の未来も何が起きるかわかりません。
わからないことに漠然と不安を感じるより、自分のゴールをイメージし、現在地とゴールにあるギャップを埋めて進むために今できることで柔軟に取り組んでいく。「人生100年時代」の波を乗りこなし、その結果として自分が思い描いたゴールを得られるのではないでしょうか。